愛犬に健康に長生きしてもらうためには、病気の早期発見・早期治療は絶対条件です。
今回は病気の早期発見のため、毎日チェックしてほしい項目を以下にまとめてみました。
あてはまる症状があった場合には、動物病院への受診をおすすめします。
なお、印刷して使用したいという方のためにページ下部にPDFを貼付しておきます。
連絡不要でご利用いただいて問題ありませんので、ご自由にお使いください。
「お友だちにも印刷してあげたい」などという場合でも、無料配布でしたら自由に使っていただいて構いません。
ただし、こちらのデータを商用利用することは禁止とさせていただきます。
毎日の健康状態チェック表
目の状態について
- 目ヤニが出ていたり、充血したりしていませんか?
- 顔を固定したとき、目が上下左右に揺れていませんか?
- 目がうつろだったり、ぼんやりしたりしていませんか?
- 目を開けにくそうにしていませんか?
- 涙がたくさん流れていませんか?
- 足で掻いたり、床に目をこすりつけたりしていませんか?
鼻の状態について
- 鼻から鼻水、鼻血、鼻膿汁などが出ていませんか?
- くしゃみをくり返していませんか?
- 長時間にわたって鼻が乾燥していませんか?
- 鼻息がいつもより荒く感じることはありませんか?
- いびきのような音が聞こえていませんか?
耳の状態について
- 耳(頭)を振ったり、耳を掻いたりしていませんか?
- 耳から嫌な臭いがしていませんか?
- 耳が腫れたり、熱をもったりしていませんか?
- 声をかけても聞こえていない様子はありませんか?
- 耳の外側ないし内側から出血していませんか?
口・歯の状態について
- よだれが垂れていたり、口臭がきつくありませんか?
- 足で掻いたり、口元を気にしている様子はありませんか?
- 口内の粘膜や歯茎が青白くありませんか?
- 歯茎を押してみたとき、一秒以内に元に戻りますか?
- 歯茎が腫れているたり、出血したりしていませんか?
- 歯がぐらついていませんか?
腹部の状態について
- おなかが腫れたり、膨らんだりしていませんか?
- おなかまわりで触ると嫌がる場所はありませんか?
- 雌:乳房が腫れていたり、しこりがあったりしませんか?
- 肋骨の形がわかるほど痩せていませんか?
喉・呼吸の状態について
【呼吸数】犬:1分間に約15~30回/猫:1分間に約20~35回
- 咳をしたり、くしゃみをしたりしませんか?
- 呼吸をする際、変な音や苦しむ様子はありませんか?
- 呼吸の回数が平均呼吸数を超えて荒くありませんか?
- 運動もしていないのに呼吸が荒くなっていませんか?
- 呼吸時にゼーゼーなどの異音が聞こえませんか?
- 呼吸と同時に身体が震えたりしていませんか?
- 猫:鼻孔が広がったり、開口呼吸をしていませんか?
足の状態について
- 足を引きずったり、かばったりする様子はありませんか?
- 異常に足の一部や肉球を気にして舐めていませんか?
- 爪が割れたり、爪から血が出たりしていませんか?
- ケガや毛が抜けている場所はありませんか?
- 足の一部や関節が腫れていませんか?
皮膚の状態について
- フケ、発疹、湿疹、かさぶた、膿などはありませんか?
- 皮膚に膨らみやしこりはありませんか?
- ブラッシングをしても嫌がりませんか?
- 自分の体に噛みついたりしていませんか?
- 身体のどこかを床や壁に擦りつけていませんか?
- 毛が抜けている場所はありませんか?
- 皮膚の一部あるいは全部にくさい場所はありませんか?
- 皮膚が黄色がかったり、赤い斑点があったりしませんか?
しっぽ・肛門の状態について
- しっぽはいつも通りの格好をしていますか?
- しっぽはいつも通りに動きますか?
- 肛門周囲が腫れたり、ただれたりしていませんか?
- 肛門やしっぽにうんちが付着したりしていませんか?
- おしりを床に擦りつけるような様子はありませんか?
生殖器の状態について
- 陰茎から膿(濃い黄緑色)が出ていませんか?
- 生殖器周囲にしこりや腫れはありませんか?
- 陰部から膿状のおりものが出ていませんか?
- 赤黒色の不正出血はありませんか?
吐き気について
- 頻繁に吐いたり、吐いた後ぐったりしていませんか?
- 吐いたものに血や異物が混ざっていませんか?
- 吐いたものからうんちの匂いがしませんか?
- 吐き気が続いていませんか?
- 吐く以外にも下痢や発熱などの症状がありませんか?
食事量・飲水量について
1日の飲水量の目安は、体重1㎏あたり40~60㎖
- 食事の量が極端に増えたり減ったりしていませんか?
- 急にご飯を食べなくなったということはありませんか?
- においを嗅ぐけど食べないということはありませんか?
- 食べるときにポロポロ口からこぼしていませんか?
- たくさん食べているのに痩せていませんか?
- 飲水量が極端に少なく、または多くなっていませんか?
全身の状態について
【正常な心拍数 】成犬:毎分70~160回/猫:毎分90~240回
【平熱】犬:37.5~39℃/猫:38~39℃
- 触って嫌がる場所はありませんか?
- 腫れたり、炎症が起きたりしている場所はありませんか?
- 痒がったり、気にしたりしている場所はありませんか?
- イボやできもの、しこりなどはありませんか?
- けだるそうな様子はありませんか?
- 目や口のまわりにむくみ(指で押しても戻らない)はありませんか?
- 心拍が乱れていたり、心拍数がいつもより速かったりしませんか?
- おなかを守るような姿勢で背中を丸めてじっと動かない様子はありませんか?
- 散歩に行くのを嫌がったり、途中で座り込んだりしていませんか?
- 突然大きな声で吠えたり威嚇したり、今までしなかったようなことをしていませんか?
- 40℃を超える発熱がありませんか?
- つまんだ皮膚が戻るのに1.5秒以上かかりませんか?
おしっこについて
1日のおしっこ量の目安は、体重1㎏あたり20~45㎖
- おしっこの量や回数がいつもより少なく、または多くなっていませんか?
- おしっこに濁りはありませんか?
- おしっこの色が赤みがかっていませんか?
- いつもと違うにおいがしませんか?
- トイレ以外の場所でおしっこをしていませんか?
- トイレに出たり入ったりをくり返していませんか?
うんちについて
- うんちの色が赤く、または黒くなっていませんか?
- いつもと違う臭いがしませんか?
- 下痢を起こしていたり、下痢が続いたりしていませんか?
- 便秘(便が硬く、強くいきまないとうんちが出ない状態)になっていませんか?
- うんちの中に虫がいませんか?
- トイレ以外の場所でうんちをしていませんか?
- トイレに出たり入ったりをくり返していませんか?
まとめ
一緒に暮らしているペットの異変に気付くことができるのは家族だけです。
ペットの異変に気づいて、あわてて病院に連れて行ったけれど、連れて行った時にはすでに手遅れの状態だった……というのは、よく聞く話。
病気は早い段階で発見することができれば、それだけ治療に選択の幅が広がりますし、なにより治る確率もぐんと高まります。
毎日の健康状態をチェックすることで、あなたが愛犬の病気にいち早く気づくことができれば、愛犬の健康寿命は確実に延びるはず。
病気を早期発見できるかどうかは、一緒に暮らす家族のちいさな気づきにかかっています。
該当する項目がある場合や気になる症状がある場合には、早めに動物病院を受診されることをおすすめします。
【PDF】チェックシートはこちら【ダウンロード】
【見本】A4サイズで片面2枚または両面1枚
「せっかく受診したのに気になる症状を伝え忘れた」ということがないように、PDFのチェックシートには❶ペットの名前、❷チェックした日、❸病院で診てほしいところの欄をそれぞれ設けてみました。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました(^^)
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