断捨離に興味はあるけれど、どこから手をつければいいのかわからない。
そんなふうに思っているうちに、結局何も手つかずのまま時間だけが過ぎてしまう……ということはありませんか。
わたしも、最初から大きな物や思い入れのある物を捨てるのは、かなりハードルが高いと感じました。そこで今回は、はじめて断捨離をする方でも比較的手をつけやすい「捨てやすい物」を9つ紹介します。
いきなり思い出の品や高価な物に向き合う必要はありません。
まずは、消費期限が切れた食品や、使っていない空き箱など、「これは手放しても大丈夫かも」と思える物から始めてみるのがおすすめです。
小さな物をひとつ手放せると、「自分にもできた」という感覚が残ります。
この記事が、断捨離を始めたいけれど少し不安な方にとって、最初の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
断捨離®は、やましたひでこさんが提唱されている片づけ・整理の考え方です。
以下、本文では読みやすさを考え「断捨離」と表記します。
断捨離できるかどうかは「タイミングの問題」
わたしは、断捨離ができるかどうかは、片付けの上手い下手だけで決まるものではないと思っています。
もちろん、片付けが得意な人、苦手な人はいるかもしれません。でも、それ以上に大きいのは「いま、自分が物を手放すタイミングにいるかどうか」ではないかと思います。
人は、人生が変わるときに、自然と持ち物も変わります。
たとえば、
このように、実際に生活が変わったとき、人は分かりやすく持ち物が変わります。
ただ、それだけではなくて、まだ現実が大きく変わっていなくても、「そろそろ変わりたい」と感じたときにも、人は少しずつ物を手放したくなるのではないかと感じています。
そんなふうに、断捨離は単なる片付けではなく、「これからの自分に合う暮らし」を自ら選び直す作業でもあるのではないでしょうか。
だから、もし今、断捨離にあまり乗り気になれなくても、あせらなくて大丈夫です。今はまだ、そのタイミングではないだけかもしれません。反対に、「ちょっと片付けてみようかな」と思えたなら、それは今の自分が少し変わりはじめているサインなのかもしれません。
どれから手をつけるべきか迷う方は、このあと紹介する「捨てやすい物」の中から、ひとつだけ選んでみてください。
ひとつ手放してみたときに、気持ちが軽くなるのか、それとも苦しく感じるのか。その感覚を、今の自分にとっての判断材料にしてみるとよいと思います。
はじめての断捨離で捨てやすい物9選
ここからは、はじめての断捨離でも比較的手をつけやすい物を9つ紹介します。
思い出の品や高価な物から始める必要はありません。まずは、「これは手放しても大丈夫かもしれない」と思える物から、少しずつ見直してみましょう。
消費期限が過ぎている飲食物
最初に見直しやすいのは、消費期限が過ぎている飲食物です。
賞味期限が「おいしく食べられる期限」を示すものなのに対して、消費期限は「安全に食べられる期限」を示すものです。農林水産省のホームページでも、消費期限を過ぎた食品は食べない方がよいとされています。
そのため、消費期限が過ぎている飲食物は、「もったいない」と感じても処分する方が安心です。
冷蔵庫の奥や食品棚の隅に、いつ買ったのかわからない食品が眠っていることは意外とあります。まずは、冷蔵庫、冷凍庫、食品ストックの棚などを確認してみるとよいでしょう。
食べ物を捨てるのは、少し心が痛みますが、期限が切れた食品を無理に食べて体調を崩してしまっては、そちらの方が大変です。
「次からは食べ切れる量だけ買おう」と考えるきっかけにできれば、それも大切な断捨離の一歩だと思います。
空き箱やからっぽの段ボール
空き箱やからっぽの段ボールも、はじめての断捨離でかなり手をつけやすい物です。中身が入っていないので、思い出の品を捨てるときのような迷いも少なく、比較的処分しやすいのではないでしょうか。
しかも、紙ごみは軽いわりに場所を取ります。からっぽの箱や段ボールをいくつか処分するだけでも、部屋や収納スペースがすっきりして見えることがあります。
「とりあえず取っておこう」と思って残していた通販の段ボールや、家電の空き箱、贈り物の箱などがあれば、一度見直してみましょう。
地域によっては、スーパーなどに古紙回収ボックスが設置されていることもあります。回収方法やポイント還元の有無は店舗によって異なりますが、近くに利用できる場所があれば、買い物のついでに持っていくのもよいですね。
今の自分にしっくりこない服
服は、断捨離の中でも迷いやすい物のひとつです。
まだ着られる服、高かった服、いつか着るかもしれない服。そう考えると、なかなか手放せなくなってしまいますよね。
そんなときは、一度その服を実際に着て、鏡の前に立ってみるのがおすすめです。
ハンガーにかかっている状態では素敵に見えても、実際に着てみると「あれ、なんだか違うかも」と感じることがあります。
服そのものが悪いわけではありません。ただ、年齢や体型、好み、暮らし方が変わると、似合う服や心地よく着られる服も変わっていきます。
頭の中でイメージしている自分は、20代の頃の自分かもしれません。でも、実際にその服を着るのは「今の自分」です。
今の自分が着てみて、気持ちが上がらない服、落ち着かない服、どこか無理をしているように感じる服があれば、手放す候補にしてもよいと思います。

もう読み返したいと思わない本
なんとなく本棚に置いたままになっているけれど、もう読み返したいとは思わない本があれば、手放す候補にしてみましょう。
たとえば、
などです。
本は、服や日用品よりも手放しにくいと感じる方も多いかもしれません。
「いつか読むかも」
「勉強になるかも」
「捨てるのはもったいないかも」
そう思って残しているうちに、本棚がいっぱいになってしまうこともあります。けれど、本は持っているだけで自分の中に入ってくるわけではありません。
今の自分が読みたいと思えない本や、見るたびに気持ちが重くなる本は、手放してもよいのではと思います。
本棚は、自分の頭の中や興味の方向が表れやすい場所でもあります。今の自分に必要な本、これから読みたい本を置くためにも、もう読み返したいと思わない本は少しずつ整理してみるとよいでしょう。
読まない本や不要になった物は、メルカリで手放す方法もあります。
\実際に売れた物については、こちらの記事でまとめています。/
入手経路がわからない、思い入れのない物
物を処分するとき、「これは旅行先で買ったもの」「これはあの人からお土産でもらったもの」というように、入手した経緯がはっきりしている物は、思い出が重なってなかなか手放しにくいものです。
反対に、どこで買ったのか、誰にもらったのか、なぜ家にあるのか思い出せない物は、比較的手放しやすいのではないでしょうか。
「これは何だろう?」としばらく考えても思い出せない物は、今の自分にとって必要度が低くなっているのかもしれません。
入手経路も使い道も思い出せない物は(少し怖いような気もしますし)、この機会に手放してみてもよいと思います。

思い入れのある物から始めるよりも、まずはこうした「なぜここにあるのかわからない物」から見直す方が、はじめての断捨離には向いています。
壊れていて、もう使えない物
こうした「もう使えない物」は、はじめての断捨離でも手放しやすい物です。
また、完全に壊れているわけではなくても、使うことで困ったことが起こりそうな物も見直してみましょう。
たとえば、
などです。
「まだ使えるかもしれない」と思って残していても、実際に使ったときにトラブルが起きてしまっては困ります。壊れている物や安全に使えない物は、無理に残しておかない方が安心です。
物を捨てることに抵抗がある方でも、「これはもう役目を終えた」と思える物なら、比較的手放しやすいのではないかと思います。

首輪やリードなど、安全に関わる物は「まだ使えるかも」より「安心して使えるか」で判断したいところです。
棚の奥にあって、存在を忘れていた物
もし「そこにあること自体を忘れていた」という物があるなら、今の暮らしでは出番が少なくなっているのかもしれません。
まずは、その物を取り出してみてください。そして、空いたスペースを少し眺めてみます。
これまでと同じように元の場所へ戻すか。
それを手放して、今の自分に必要な物を置く場所にするか。
選択肢はふたつにひとつです。
存在を忘れていた物を見つけたからといって、必ず捨てなければいけないわけではありません。けれど、取り出してみてもやはり必要だと思えないなら、その物はもう役目を終えているのかもしれません。
物を捨てるというより、「使っていなかった場所を使える場所にする」と考えると、少し気持ちが軽くなります。
同じ物が余分にある
家の中に、同じ物がいくつもあることはありませんか。たとえば、ハサミやカッターなどの事務用品、タッパー、保冷剤、紙袋、アイス用のスプーンなどです。
100円ショップで気軽に買える物や、お店でもらえる物は、「また使うかもしれない」と思っているうちに、いつの間にか増えがちです。
実際、自営業をしていた頃のわたしも、「使いたいときになければ買えばいい」という感覚でいたため、家の中にハサミが5、6本ありました。今は、事務机用、台所用、車内用に3本だけ残して、あとは処分しました。
何個以上あれば余分なのかは、物によっても、人によっても違います。
ハサミが5本あっても、使う場所が決まっていて全部活躍しているなら、それは必要な物です。
反対に、同じ場所に何個もあり、使っていない物が混ざっているなら、少し減らしても困らないかもしれません。
「これは明らかに多すぎるな」と自分で納得できる物があれば、数を見直してみましょう。
まだ使える物を捨てることに抵抗がある場合は、必要としている人に譲る、リサイクルショップに持っていくなどの方法を考えてもよいと思います。

見るたびに嫌な気持ちになる物
見るたびに嫌な気持ちになる物があるなら、それも手放す候補にしてよいと思います。
たとえば、
などです。
上で紹介した「もう読み返したいと思わない本」も、この種類に入るかもしれません。
物は、ただ場所を取るだけではありません。見るたびに、そのときの記憶や感情を連れてくることがあります。楽しい気持ちになる物ならよいのですが、嫌な気持ちを思い出してしまう物を、無理に持ち続ける必要はないと思います。
ただし、ここで注意したいのは、「嫌な気持ちになる物」と「悲しい気持ちになる物」は少し違うということです。
悲しい気持ちや切ない気持ちになる物は、時間が経つことで大切な思い出に変わることがあります。無理に急いで手放さなくてもよい物もあるはずです。
はじめての断捨離で手放しやすいのは、あくまで「見るたびに嫌な気持ちになる物」です。
それを持っていることで心がざわつくなら、今の自分の暮らしから少し距離を置いてもよいのではないでしょうか。
物を手放すことで、嫌な記憶まで完全になくなるわけではありません。
それでも、毎日の暮らしの中で何度も思い出さなくてよくなるなら、それだけでも十分意味があると思います。
後回しクセがあるなら「明日のごみ出しに出せる物」を探してみよう
とはいえ、やるべきことが山積みになっていると、断捨離はつい後回しになりがちです。
「時間ができたらやろう」
「まとまった休みの日にやろう」
「気持ちに余裕があるときにやろう」
そう思っているうちに、なかなか手をつけられないこともありますよね。
そんなときは、「明日のごみ出しに出せる物」を探してみるのがおすすめです。
このように、ごみ収集日を目安にすると、「今日は何を片付ければいいのか」が決めやすくなります。
まずは、明日の収集日に出せる物をひとつだけ見つける。
それだけでも、後回しになっていた断捨離を動かす小さなきっかけになります。
いらない物を「捨てることができた自分」を褒めよう
つかないペンを1本でも捨てられたのなら成果は十分です。これまで捨てられなかった物を手放せたのですから、それは小さくても確かな変化です。
まずは、捨てることができた自分を褒めてあげてください。
断捨離は、たくさん捨てた人が偉いわけではありません。
大きな物を手放せた人だけが成功というわけでもありません。
今の自分にとって、無理のない範囲でひとつ見直せたなら、それだけでも十分な一歩です。
もしも、つかないペンを1本捨てただけでも、すっきりするより喪失感の方が大きかったなら、今は断捨離を続けるタイミングではないのかもしれません。
その場合は、「今は捨てる時期ではないらしい」と考えて、方向転換をしてみましょう。
人生を変える方法は、断捨離だけではありません。
仕事を見直す、勉強を始める、筋トレをする、生活リズムを整える。そうした別の行動から、少しずつ人生が動き出すこともあります。

したくないのに「断捨離しなければ」と思い続ける時間の方が、もったいないこともあります。
仕事が変わったり、体力がついたり、考え方が少し変わったりすると、物との向き合い方も自然に変わっていきます。
いつか、「片付けたい」「手放したい」と自然に思える時期が来るかもしれません。そういうときにする断捨離は、きっと気持ちのいいものです。
断捨離を始めてみたい方にとって、この記事が小さなきっかけになれば幸いです。
無理せず、あせらず、今の自分に合う暮らしを少しずつ整えていきましょう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。




コメント