やりたいこと、やらなければならないことはたくさんあるのに、なかなか自分の思うように物事を進められない、というお悩みありませんか。
まあ、これはわたしの悩みなのですけれども……。
「これをする」と決めても、
途中でほかのことが気になって中断。
結局、何もかも中途半端で自己嫌悪……
「人生を変えるためには、あらゆることをしなければ!」という焦りのせいか、気持ちばかりが急いてしまっていけませんね。何ごとも一朝一夕に進んでいくことはない、と頭ではわかっているつもりなんですけどね。
今回は、こんな状態のわたしのもやもやする気持ちを解消してくれる(かもしれない)ツールを見つけましたので、そちらをまとめていこうと思います。
その名も【しないことリスト】。
限られた時間を有効につかうべく、『本当はしなくてもいいのに、しちゃっている無駄な時間』を生活から追い出すための便利なリストです。
【やりたいことリスト】は、ちょい重荷……
【しないことリスト】と似て非なるものに、【やりたいことリスト】があります。
これは「〇〇を観光する」「△△を食べに行く」「□□のステージに立つ」など、やりたいことをリストアップしていくもので、自分がしていて楽しい、わくわくするようなことを書き出していく、いわば『ポジティブリスト』。
書けば書くほど「使う時間」が増えていくという特徴を有します。
ただ、このリスト、自分のモチベーションが上がっているときに見るには良いのですが、ふと重荷に感じることありませんか?
「やりたいこと」を書いていったはずなのに、いつの間にか「やらないといけないこと」になってしまっているような義務感。これではせっかくモチベーションをあげるために作ったリストが台無しです。
ああ、まだ、しなきゃいけない(※そんなことはない)
ToDoが、まだこんなに残ってる……
一方、【しないことリスト】は書けば書くほど「使わずにすむ時間」が増えていく、というもの。
リストに書かれた内容は、どれも「しなくてもいいこと」。基本的に作業を課されることはありません。
やるべきことを書き出すのは重荷に感じるけれど、自分が大切に思っていることは知りたいという方は【しないことリスト】を作成してみるのもいいのではないかと思います。
【しないことリスト】を作成するメリット
わたしがしないことリストを作って感じたメリットは、おもに以上の5つです。
たとえば、日用品の買い物に出かけようとするとき、これまでは「どこに買いに行こう」「何を着よう」「車で行くか、歩いていくか」「何時頃に出かけよう」など、すごく細々したことを考えていました。
どうでもいい悩みです。わざわざ時間をとって考え込むわけではないのですが、常に頭の中にモヤモヤと渦巻いていて、集中の妨げになっていることがしばしばでした。
しかし、しないことリストに、
などと決めてしまうとどうでしょう。
自分でもくだらないと思っていた考えごとを考えなくてよくなり、集中しなければならないことに集中できるようになりました。いや、ほんとに。作成してよかった。
正直、作成するまでは、それほどリストの有用性を感じていなかったんですけどね。
紙とペンがあればすぐにできるというのもいいですね。
どんなことをリストアップする?
本当はしたくないと思っていること
「本当はしたくないけれど、付き合いで……」とか、「無駄だと思っているけれど、社長が言うから」とか、ありますよね。思い返せば、会社員時代はそういうの、よくありました。
休日返上でボランティア活動に駆り出されたり、参加費5,000円の胡散臭いセミナーに連れていかれたり。得たものがないとはいいませんが、あれは本当に無駄だったなぁ、と思います。
1時間遅れて登場したテンガロンハットの男性に促されつつ、
「成功するぞぉ!」「やるぞぉ!」って叫びながら
こぶしを突き上げる、というのを1時間やらされましたね。
今となっては、いい思い出で、いい勉強だったと思います(笑)
悩むのが面倒くさいこと
たとえば、着るものを考えるとき、鏡の前でファッションショーをしている時間が楽しければ、その時間は削るべきじゃないと思います。
しかし、何を着ようか考えるのが面倒くさい、と思うのであれば、それは無駄な時間。
スティーブ・ジョブズ氏の黒タートルにジーンズのように、【〇〇のときはこれを着る】とユニフォーム化・制服化してしまうとラクになります。
生産性のない行動
たとえば、ゲームをしていて1時間経ったときに、「まじかよ、もう1時間も溶けてる……」とがっかりするなら、やめたほうがいいと思います。
しかし「推しが見られた♡」など、そのゲームをすることが心のエネルギーになっているのであれば、やめるべきではないと思います。身体の栄養源はたくさんありますが、心の栄養源は意外と少ないのです。大事にしてください。
そんな時間は、この際、【しないことリスト】に入れてしまいましょう。
【しないことリスト】の作り方
- 期限を決める
- 思いつくままに書き出す
- さっそく実践してみる
期限を決める
はじめて【しないことリスト】を作成する場合、期限を決めておくといいかと思います。
「あれをしない!」と決めて挑戦してみたけれど、やめてはじめて「思っていたより自分の生活の大事な部分を担っていたな」と気づくこともあるからです。
そういう場合、「その都度リストから除外すれば」という意見もありそうですが、そうなるとリスト自体が形骸化(いつでもリストから外せばいいじゃん)しかねません。せっかく作るのに、それはもったいない。
期限は【3日間】【来月まで】【100日】と時間軸で決めるのも良いですし、【マイナス5㎏を達成するまで】【ブログで1万円を稼ぐまで】という具体的な目標にしても良いかと思います。
思いつくままに書き出す
期限が決まったら、思いつくままに書き出していきます。書き出す数に決まりはありません。
キリの良い数字にしようなどは考えなくて大丈夫です。
5個でもいいし、42個でも、67個でも、100個以上でもOKです。頭に浮かぶものをすべて書き出してみてください。
さっそく実践してみる
ここで、リストに書き出したものが実現可能か考える時間をとる方もいるようですが、実際に作ってみて、わたしはその時間は必要ないと思いました。
実際にできるか、できないかじゃないんですよね。
したくないことなんだから、しない。
何年かかっても最終的には、自分を不幸にする「したくないこと」は全部やめる。これが目標です。
リストはできたてホヤホヤのうちに、ひとつずつ、簡単にできそうなものからさっそく挑戦してみましょう。
わたしの【しないことリスト】は54項目
さいごに、わたしが作ったリストを一覧化してみます。
- 猫が起きているあいだは仕事しない
- SNSは連続して10分以上見ない
- 寝室にスマホ持ち込まない
- アプリゲームをダウンロードしない
- 図書館に置いてある本は買わない
- 19時以降は固形物を食べない
- テレビはリアルタイムで見ない
- 作業中はYouTubeつけない
- お風呂にスマホを持ち込まない
- 文房具は月に1個以上買わない
- 砂糖が入っている飲み物は買わない
- 時間ギリギリに行動しない
- スマホで漫画を読まない
- ドライブスルーを利用しない
- コンビニでお菓子&菓子パンを買わない
- 仕事から帰ってきた服装のまま寛がない
- ソファに物を置かない
- 洗濯物は畳まない
- 100円ショップで1回に1,000円以上買わない
- 愛想笑いをしない
- 自分を雑に扱わない
- 自分のせいにしない
- 他人のせいにしない
- 人の意見に左右されない
- 過度な期待をしない
- 愚痴につきあわない
- 過去のことで落ち込まない
- 未来のことで悩まない
- 行きたくない会合に参加しない
- 言いたいことを我慢しない
- 誰も不幸にしない
- 感情的になっている自覚ある時はしゃべらない
- 会いたくない人に会わない
- 飲食物を出したままにしない
- 食器を流しに置きっぱなしにしない
- 窓を閉めっぱなしにしない
- 他人の人生に振り回されない
- 美味しくないものを食べない
- 日用品は月曜・木曜以外買わない
- 同系列店は直近の店舗でしか買わない
- 大きな買い物あるとき以外は車を使わない
- 外出時はシャツとジーンズ以外着ない
- 1日8時間以上働かない
- 24時間電話対応しない
- 気分屋の人間と関わらない
- 遅刻魔と付き合わない
- 家族の言いなりにならない
- 自己啓発本に振り回されない
- 無理にポジティブに考えない
- 泣きたいときは我慢しない
- 収納グッズを買わない
- 物をしまい込まない
- 長時間おなじ姿勢でいない
- 完璧を目指さない
期限はひとまず【3か月】にしました。期間満了の時点でどうなっているかは、またこのページに追記したいと思います。
およそ1時間かけて書き出した項目は、必達目標と努力目標をあわせて54個。多いのか、少ないのか。
作成して1週間ほど経ちましたが、実際、すでに時間にゆとりを感じています。
手帳の後ろページに手書きして、たびたび見るようにしています。
継続にむずかしさを感じるものもありますが、決めた以上、3か月はがんばってみます!
必要なのは紙とペンと、1時間ほどの時間だけ。
ほぼ無料でできるわりに有用性は高いと感じています。
みなさんもぜひ作ってみられてはいかがでしょうか。
それでは、また☻
コメント