勉強を始めたい、資格取得を目指したいと思っているのに、なかなか計画どおりに進まないという悩みはありませんか。
40代になると、仕事や家事、家族のことなど、勉強よりも優先しなければならないことが増えてきます。
勉強を始めようと思ったものの、思うように時間を取れず、途中で諦めた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昨年、わたしはITパスポート試験に挑戦しました。
資格試験を受けるのは、およそ10年ぶりです。
久しぶりの挑戦だったこともあり、細かな予定を立てても途中で崩れてしまうような気がしたので、あえて大雑把な勉強計画を立てるだけにしました。
勉強を無理なく続けるための計画は、人によって異なります。
細かく予定を立てたほうが進めやすい人もいれば、簡単な目標だけを決めたほうが続く人もいます。
一般的によいといわれている方法が、自分にも合っているとは限りません。
大切なのは、自分の性格や生活を知り、それに合った計画を選ぶことです。
この記事では、わたしが実際に採用した方法を含め、勉強計画の立て方を4つ紹介します。
それぞれのメリットや注意点もまとめていますので、これから資格試験に挑戦する方の参考になれば幸いです。
40代の勉強計画は細かく立てたほうがよいとは限らない
勉強計画と聞いて、はじめに思い浮かぶのは、試験日から逆算し、「1日何ページ進めるか」まで落とし込んで細かく予定を決める方法ではないでしょうか。
小・中学校の宿題も、このような形で出されることが多いため、多くの人にとってなじみのある方法だと思います。
わたしも通信制の大学に通っている頃は、試験日やレポート提出期限から逆算して、1日のやるべきことまで落とし込んだ計画を作ることもありました。
ですが、若いころに比べると、40代の日々の暮らしは予定どおりに進みにくいものです。
仕事が長引く日もあれば、家事や家族の都合で、勉強する時間を取れなくなることもあるでしょう。
そのようなとき、
「今日は仕方がない。明日からまた進めよう」
と割り切って、予定を組み直せる人なら、多少予定が崩れても問題ありません。
ですが、一度予定から遅れてしまったり、目標にしていた範囲が終わらなかったりすることで、
となってしまうようであれば、細かな勉強計画が、かえってやる気を失う原因となることも。

せっかく資格取得のために作った計画が、勉強そのものをやめてしまうきっかけになるようでは、本末転倒です。
計画を立てても変更になる可能性が高い場合、完璧に守れる計画を作ろうとするよりも、自分の性格や生活に合った方法を選ぶことが大切です。
また、計画を立てる際は予定をぎゅうぎゅうに詰め込むのではなく、多少予定が崩れたとしても、あとから立て直せる余白を残しておくことも肝心です。
最初から完璧を目指すのではなく、続けながら調整できる勉強計画を立てていきましょう。
勉強計画の立て方4選
ここからは、勉強計画の立て方として4つの方法を紹介します。
それぞれ、計画を立てる細かさや、管理の仕方が異なります。
人にはそれぞれ合う方法がありますので、どの方法が優れているということはありません。
自分ならどの方法が続けやすそうかを考えながら、読んでみてください。
ゴールだけを決めて大雑把に進める
最初に紹介するのは、「勉強計画の立て方」と言っておきながら何ですが「ほとんど計画らしい計画を立てない方法」です。
じつは、わたしがITパスポート試験の勉強で採用したのがこの方法で、ゴールと途中の目安だけを決めるという、勉強計画としては非常に大雑把なものでした。
ITパスポート試験は自分の希望の日程が空いてさえいれば申し込めるので、1か月先に設定しました。あまり先だと気が緩むだろうと思ったためです。
そのうえで立てた勉強計画は、次のような目安だけを設定するというものでした。
最終達成目標を100%ではなく90%にしたのは、「分からなかった分野」や「解けなかった問題」があったときでもモチベーションを下げないための、わたしなりの工夫です。
1か月という短い期間では、思ったより時間がかかる章や、何度読んでも理解できない部分が出てくることもあります。そういうとき、100%完璧にやり込まなければと思うと、その分野を飛ばすこともできず、ひっかかったまま次に進めないという事態も起こりかねません。
ですが、10%の余白を残しておくことで、
「まあ、ここは飛ばしてもいいか」
「あとで時間があったら、もう一度読んでみよう」
と、その部分を飛ばして先へ進むことができます。
それ以外は「今日は何ページ読む」「この日は第3章を終わらせる」などの細かな予定は、一切決めていません。
第一章から順番に進めなければならないといった決まりも作らず、取り組みやすい分野や、気になった分野から始めてもよいことにしました。
この方法のメリットは、計画どおりに進まない日があっても、すぐに計画全体が崩れない(そもそも計画がほとんどないので)ことです。
思いがけず時間ができた日は余分に進めることもできますし、ほとんど勉強できない日があったとしても、翌日や休日にリカバリーをすることで遅れを取り戻せます。
ただ、自由度が高いぶん、締め切りや決められた計画がなければやる気が起きにくいという人には、向かない可能性があります。
大雑把に進める場合でも、「10日目までに30%」など、途中で進み具合を確認する日は忘れずに設定しておきましょう。
この方法が向いている人
注意したいこと
大雑把に進める方法とはいえ、途中の確認をまったくしないままでは、試験直前になって思ったより勉強が進んでいないことに気づく、などという事態も考えられます。
たとえば「10日目までに30%終わらせる」を目標にするだけでは自信がないということであれば、5日目ごろに一度、どの程度進んでいるかを確認しておくことをおすすめします。
予定より進んでいなければ、次の数日で少し勉強量を増やすこともできます。
反対に、予定より早く進んでいれば、そのまま余裕をもって続けられるでしょう。
細かく管理しすぎないようにしながら、でも、ときどきは現状を確認するクセをつけておくことも大切です。
マンスリーカレンダーで全体を見渡す
二つ目は、マンスリーカレンダーを使って勉強計画を立てる方法です。
まったく計画を立てないのは不安だけれど、あまり細かく決めすぎると続けられる自信がないという人に向いています。
現在使っている手帳を利用してもよいですし、試験勉強専用のカレンダーを用意してもよいでしょう。
専用のものを使う場合でも、高価な手帳を購入する必要はなくて、100円ショップのスケジュール帳や、無印良品のフリースケジュールのような日付を書き込んで使えるカレンダーでも十分です。
マンスリーカレンダーを使う一番のメリットは、試験日までの残り日数を直感的に把握できることです。
使い方はさまざまあると思いますが、わたしが思いつくのは、
- 日枠の部分に「今日やること」を黒のペンで書き、「今日できたこと」を赤のペンで書く
- 3日で1セットにして同じ単元の「過去問」→「参考書」→「復習」を1日ごとに終わらせる
- 週のはじめに「今週やること」を決め、その日できた分を日枠に書き込む
などの方法です。
いずれの方法を取るにしても、日枠のところに「実際にできたこと」を書いていくようにすると、ひと月分の実績が一元化できるのでおすすめです。
勉強を終わらせた分量が目に見えて増えていくため、達成感も得やすくなるでしょう。

シールが好きな人は、勉強できた日にお気に入りのシールを貼るなど、小さなご褒美を用意するのもおすすめです。
カレンダーを開く楽しみが増えることで、勉強を続けるきっかけになるかもしれません。
「細かな計画では続かなそうだけれど、何も決めないと何から始めればよいか分からない」という人に向いている方法です。
この方法が向いている人
注意したいこと
カレンダーの枠には、書き込める量に限りがあります。予定を詰め込みすぎると見づらくなるため、「やること」は1、2個程度に絞ると使いやすくなります。
また、勉強できなかった日は、空白のままでも問題ありません。
勉強できなかった日を把握することで「自分が立てる予定は、実際の自分の能力に適しているか」や「自分が勉強に当てると思っていた時間は、本当に勉強に当てられているか」など、「予定と現実の差」が明確になるからです。
これは、今後の勉強を続けていくうえで、とても重要なデータになります。
勉強できた範囲だけではなく、空白がどの程度あるかも知っておくことで、翌週あるいは翌月からの計画の立て方も変わってくると思います。

ガントチャートで細かく管理する
三つ目は、ガントチャートを使って勉強計画を立てる方法です。
ガントチャートとは、取り組む内容と期間を横棒などで表し、進み具合を管理する表のことです。
勉強する範囲を項目ごとに分け、たとえば、
- 第1章を読む
- 第1章の問題を解く
- 過去問題に取り組む
- 間違えた問題を復習する
といった作業を、いつからいつまで行うか細かく決めていきます。
勉強を始めるたびに「今日は何をしよう」と考えていると、取り組む内容を決めるだけで時間が過ぎてしまうこともあります。そういう場合でも、あらかじめその日にする分野や範囲を決めておけば、机に向かったあと、迷わず勉強を始められます。
試験範囲が広く、複数の内容を同時に進める必要がある人や、毎日することが具体的に決まっていたほうが行動しやすい人には、ガントチャートが向いています。
終わった項目に印をつけたり、横棒を塗りつぶしたりできるため、進み具合が分かりやすく、達成感を得やすいのもメリットです。
ガントチャート専用のノートも販売されていますが、パソコンを使える場合は、表計算ソフトで自作することもできます。
無料で配布されているテンプレートを印刷したり、オンラインで使えるガントチャートを利用したりしてもよいでしょう。
ただし、ガントチャートは細かく予定を設定できるぶん、計画が遅れたときにストレスを感じやすいというデメリットもあります。
ガントチャートで管理をするときでも、体調不良や急な用事が入る場合に備えて、最初から何も予定を入れない余白を設けておきましょう。
予定が崩れたときに立て直せる余裕を用意しておくことが、細かな計画を無理なく続けるためのポイントです。
この方法が向いている人
注意したいこと
ガントチャートを作ることに熱中しすぎると、肝心の勉強時間が減ってしまいます。表の色や形をきれいに整えることよりも、ひと目で予定が分かり、実際に使いやすいことを優先しましょう。
また、実際に勉強へ使えそうな時間が10時間あったとしても、予定を立てる段階では、7〜8時間程度にとどめておくと安心です。
残りの2〜3時間は余白として残しておけば、予定より遅れたときに取り戻す時間や、疲れたときの休息に使えます。
ガントチャートを見ると、つい隙間なく埋めたくなってしまいますが、予定が崩れても巻き返せる余白を作っておくことが計画倒れにならないコツです。
スマートフォンのアプリで管理する
四つ目は、スマートフォンのアプリを使って、勉強の予定や記録を管理する方法です。
勉強計画や試験日、申し込みの締め切りなどを管理できるアプリは、数多くあります。なかには、設定した時間になると通知を送ってくれるものもあります。
「勉強しなければ」と思っていても、ほかのことをしているうちに忘れてしまう人にとっては、通知音が勉強を始めるきっかけになるかもしれません。
一般的なカレンダーアプリでも通知は設定できますが、勉強管理に特化したアプリでは、
などの方法で勉強した時間や範囲まで記録できるものもあります。
紙の手帳を持ち歩く習慣がなく、予定や勉強記録をスマートフォンにまとめたい人には、便利な方法です。
ただし、通知を確認するためにスマートフォンを触ったことで、SNSや動画を見始めてしまう可能性もあります。
勉強中は不要な通知を切る、集中モードを利用するなど、スマートフォンに気を取られない工夫も考えておきましょう。
\わたしが使っているアプリはこちら。タイマーをセットするとウグイスの声で知らせてくれます。/
この方法が向いている人
注意したいこと
アプリの記録を埋めること自体が、目的にならないように注意しましょう。
勉強をした時間が積み上がっていったり、埋まっていくスタンプを見るのはわくわくしますが、記録を埋めることが目的になると、勉強時間は長くても、内容を十分に理解できていないことがあります。
「何時間勉強したか」だけでなく、「今日はこの単元(この単語)を覚えた」「この範囲の過去問の正答率が90%になった」など具体的な実績を確認しておくことが大切です。
また、アプリによっては、画面の色や表示方法を変えたり、ウィジェットを設定したりできるものもあります。
カスタマイズにこだわりすぎると、勉強よりも設定に時間を使ってしまうことがあります。見た目を整えることよりも、簡単に記録でき、無理なく使い続けられることを優先しましょう。
自分に合った勉強計画を選ぶ方法
どの方法を選べばよいか迷ったときは、過去、自分が続かなかった勉強計画を振り返ってみるのもおすすめです。
その計画がうまくいかなかった理由が、予定を細かく立てすぎたことで面倒になったのであれば、大雑把な計画やマンスリーカレンダーが向いているかもしれません。
反対に、自由に勉強しようとすると後回しにしてしまったからなのであれば、ガントチャートを使って「毎日すること」を具体的に決める方法が向いています。
自分だけでは勉強を始めるきっかけが掴めずに、ついついサボってしまったというのであれば、アプリの通知を利用するのもよいでしょう。
もちろん、どれかひとつの方法に決める必要はありません。
たとえば、
- マンスリーカレンダーで1週間の目標を決める
- 毎日の勉強時間はアプリで記録する
- 試験直前はガントチャートで復習する範囲を整理する
というように、複数の方法を組み合わせることもできます。
実際にいずれかの方法を試してみたけれど負担に感じた、ということがあれば途中で変更しても構わないと、わたしは思います。
もちろん、試験が近くなってから勉強計画を変えることにリスクがないわけではありません。それでも、うまくいかないと思う方法に固執せず、途中からでも自分に合う方法へ変更したほうが、その後の勉強が捗る可能性もあります。
勉強計画を変えることは、決して失敗ではありません。
自分に合う勉強計画がどれなのかは、実際に試してみなければ分かりません。
焦らずに「これだと上手く進められそう」という方法を見つけられるよう、勉強期間は余裕をもって組むことが大切です。
計画には最初から余白を入れておく
どの方法を選ぶにしても、大切なのは、予定をいっぱいに詰め込まないことです。
40代の生活には、自分だけでは調整できない予定もあります。仕事が長引く日もあれば、急な用事が入ったり、体調がすぐれなかったりする日もあるでしょう。
毎日必ず勉強できることを前提にしていると、一日休んだだけで、その後の予定まで崩れてしまいます。
たとえば、10日間で参考書を30ページ進める計画を立てるとします。
このとき、
「毎日必ず3ページ読む」
と決めるのではなく、
「最初の5日間で15ページ、次の5日間で15ページ進める」
と、数日単位で目標を設定するようにしてみましょう。
毎日必ず3ページ読むとしてしまうと、できなかった翌日は6ページ読まなければならないことになります。でも、5日間で15ページとしておけば、勉強できない日が1日あっても、残りの4日を少し多めに読めば取り戻すことができます。
もちろん、予定より早く進んだ場合は、余った時間を復習や休息に使うこともできます。

これはもちろん机上の空論で、「現実はそんなにうまいこといかない」と思われるかもしれませんが、気持ちの上ではかなり負担が減ります。勉強を続けるうえで、気持ちの負担を減らすことは大切です。
少しでも重荷に感じる部分を減らすことで、勉強に対するモチベーションが下がるのを防ぐことはできると考えます。
せっかく立てた勉強計画が、忙しい自分をさらに追い込むものになっては、もったいないです。
勉強計画は、自分を厳しく管理するためのものではなく、限られた時間を上手に使うための道しるべです。
40代は忙しいということを頭に入れたうえで、予定どおりに進まない日があることも前提にして、無理なく立て直せる計画を作っておきましょう。
まとめ|続けられる計画が自分にとっての「よい勉強計画」
今回紹介した勉強計画は、次の4つの方法です。
- ゴールだけを決めて大雑把に進める
- マンスリーカレンダーで全体を見渡す
- ガントチャートで細かく管理する
- スマートフォンのアプリを利用する
わたしの場合は、学生の頃は細かくスケジューリングしていましたが、昨年の試験では大雑把な勉強計画が功を奏し、無事に試験に合格することができました。
勉強計画の立て方は、人それぞれです。
細かな計画さえ立てれば上手くいくとは限りませんが、毎日することが決まっているほうが、安心して取り組める人もいるでしょう。
毎回計画を立てているけれど、いつも途中で作り直しが必要になる、というのであれば、わたしのように計画を細かく立てすぎないほうが性に合っているのかもしれません。
いずれの計画を取るにしても、大切なことは、予定をぎちぎちに詰め込みすぎず、多少の自由が効く余白を残しておくことです。
仕事が忙しくなったら予定を減らし、時間にゆとりが出てきたら少し増やす。
そのときの生活に合わせて、柔軟に変更していくことも大切です。
計画に追い立てられるのではなく、計画に助けてもらいながら、無理のないペースで勉強を続ける。
今回紹介した方法を参考に、ぜひ自分の性格や生活に合ったやり方を選んでみてください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。






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