資格取得や学び直しのために勉強を始めると、「できるだけ長く勉強したほうがいい」と考えてしまうことはないでしょうか。
特に40代になると、勉強以外にも仕事や家事、家族の用事など、やらなければならないことがたくさんあります。
まとまった勉強時間が取れたときには、「このあと、いつ勉強できるか分からない」という焦りから、
「今日は時間が許すかぎり、多少の無理をしてでも勉強しておこう」
「せっかく時間があるのだから、休むのはもったいない」
と、ついできるだけ多くの時間を勉強に充てたくなる気持ちも分かります。
けれど、机に向かっている時間が長ければ、その分だけ勉強が進むとは限りません。
そんな状態になっているなら、もう少し頑張るより、一度休んだほうがよいこともあります。
休むのは決して悪いことではありません。
休むことで気分をリフレッシュできたり、頭の中が整理されたりすることもあります。疲れているときに休んだからといって、「今日は勉強できなかった」と自分を責める必要もないと思います。
限られた時間の中で勉強を続けるためにも、「どう勉強するか」と同じくらい「どう休むか」も考えておきたいところです。
今回は、わたし自身も意識している、勉強を続けるための休み方についてまとめました。勉強時の休み方が分からない方の参考になれば幸いです。
まずは「自分が何分集中できるか」を知っておく
休憩を入れるタイミングを考える前に、一度、自分がどのくらいの時間なら集中して勉強できるのか確認してみるのもおすすめです。
「人間の集中力は○分しか続かない」
といった話を目にすることもありますが、人間が集中できる時間には個人差があります。
さらにその人の中でも、日ごとの体調や睡眠時間、勉強する内容などによっても変わってくるものです。
「今日は何をしても集中できないな」という日もあれば、「いつの間にか3時間も経っている!」と驚く日もある、という経験がある方は多いのではないでしょうか。
勉強についても同じです。
難しい参考書を読むときと、覚えた内容を確認するときでも違うでしょう。あるいは、自分が興味のある分野を勉強しているときと、苦手な分野を勉強しているときでも変わると思います。
そのため、最初から「○分勉強したら必ず休憩する」と決めるより、「自分の場合、何分くらい経つと集中力が落ちてくるのだろう」と観察してみるのもひとつの方法です。
たとえば、
などが、わたしにとっては集中が切れたときのひとつの目安になります。
数日間試してみると、
といった、自分なりの傾向が見えてくるかもしれません。
その時間を基準に、休憩の取り方を考えてみると、自分なりにしっくりくる「休み時間」が取れるのではないかと、わたしは思います。
勉強を続けるために取り入れたい5つの休み方
最初にお伝えしておきたいのは、休むことは決して悪いことではありません。
休むことで次の勉強に向かう気持ちの切り替えになったり、少しの時間を空けることで頭の中が整理されたりすることもあるからです。
せっかく休めても「罪悪感」を持ったままでは、体も心も休むに休めません。
「多少の休みは勉強を続けるために必要なこと」と考えて、休む自分を責めすぎないようにしてくださいね。
一定時間ごとに短い休憩を入れる
まず紹介したいのは、勉強を学校の授業のような形態にする方法です。
つまり、一定時間勉強したら、短い休憩を入れるという形にしてしまうのです。
これなら小・中学校や高校でも実際に経験してきた時間割りですので、なじみがあり、取り入れるのに抵抗も少ないと思います。
代表的なものに「ポモドーロ・テクニック」があります。これは、一般的に25分間作業し、5分間休憩するサイクルを繰り返しながら、あらゆる「作業」に集中しようというものです。
勉強に使う人が多いかと思いますが、ほかにも集中が必要な作業全般に使える方法です。
ただし、わたし自身は25分+5分だとサイクルが早すぎて追いつけないので、45分勉強して15分休むというペースで利用しています。
15分あれば、コーヒーを淹れたり、洗濯物を干したり、簡単な家事を済ませたりすることもできます。

わたしは家事が好きなので家事を「ご褒美」として扱っています。休みの時間には、「チョコを食べる」「買った雑誌を見る」など、自分にとってご褒美になるようなことを設定しておくと勉強時間も楽しくなります。
集中する時間によって、25分+5分が合う人もいれば、50分+10分が合う人もいると思います。
大切なのは、有名な方法をそのまま使うことではなく、自分が続けやすいリズムを見つけることだと思います。
ちなみに、YouTubeで「ポモドーロタイマー」などと検索すると、時間を計ってくれる動画がいくつも見つかります。BGMや環境音が入っているものもあるので、自分に合うものを探してみるのも面白いかもしれません。
参考にした論文では、10分未満の休憩でも疲労の軽減などには効果がみられた一方、負荷の高い認知課題から十分に回復するには、より長い休憩が必要になる可能性も示されています。
「何分休めばよい」と一律に決めるのではなく、勉強内容や疲れ具合に応じて休憩時間を変えてみてもよいでしょう。
眠たいときは無理をせず仮眠する
勉強中、どうしても眠たくなることがあります。
そんなとき、
「せっかく勉強時間を確保したのだから」
と無理に参考書を読み続けても、ほとんど内容が頭に入っていないことがあります。
強い眠気があるなら、思い切って短時間眠ってしまうのも集中力を取りもどす方法のひとつです。
昼寝と認知機能について調べたメタ分析では、昼寝によって認知機能全体に小~中程度の効果がみられ、記憶や注意・覚醒、処理速度などにも改善が報告されています。
ただし、昼寝の効果や適した長さには個人差がありますし、長く眠りすぎれば夜の睡眠に影響する可能性もあります。
そのため、わたしは「本格的に眠る」というより、
「少しだけ横になる」
「短時間だけ目を閉じてみる」
くらいの感覚で取り入れるのがよいと思っています。
眠気と戦いながら1時間勉強するより、短時間休んでから30分集中するほうが、結果的に勉強が進むこともあります。

「今日は勉強しない」という日を作る
試験日が決まっていると、1日勉強しないだけでも不安になることがあります。
と考えてしまうこともあるでしょう。
けれど、仕事や家事をしながら毎日勉強する生活を何か月も続けるのは、なかなか大変です。
そこで、最初から
「今日は勉強しない」
という日を作っておくのもおすすめです。
たとえば、
「日曜日は完全に休む」
「週に1日は予備日にして、予定どおり進んでいれば休む」
というように決めておけば、休むことへの罪悪感も少なくなります。
あらかじめ休みの日を作っておくと、勉強の遅れが出たときの調整日として使うこともできます。予定を詰め込みすぎて、あとで自分を追い込まないための余白にもなります。
特に長期間の勉強が必要になる資格では、1日単位ではなく、「試験当日まで勉強を続けられるか」という視点で考えることも大切です。
と自分を責めてしまう人ならなおさら、休む日を最初から計画に含めておくのはおすすめです。
事前の計画に入れておけば、それは予定どおりに休んだだけで、勉強をサボったわけではない、という気持ちになれると思うからです。
1日休むことで翌日からまた勉強を続けられるのであれば、その休みも勉強計画の一部と考えてよいのではないでしょうか。
勉強とは関係のないことをして過ごす
休憩中まで資格試験のことを考えていると、体は休んでいても頭はなかなか切り替わりません。
そこで、ときには勉強とはまったく関係のないことをする時間を作ることも大切だと考えます。
たとえば、
など、自分がリラックスできることであれば何でもよいと思います。
ここで意識したいのは、休憩を勉強の延長にしないことです。資格試験の勉強を休んでいるのに、その資格について解説している動画を見ていたら、頭はまだ勉強中です。
もちろん、好きで見ているのであれば問題ありません。
ただ、
「休んでいるはずなのに、なぜか疲れが取れない」
と感じるときは、一度意識して、勉強から身も心も完全に離れてみるのもよいでしょう。
試験関連の本や資料が見えないところで、ゆっくり静かに過ごす時間を持ってみてください。
座り続けず、軽く体を動かす
勉強中は、どうしても長時間座ることが増えます。
そこで休憩時間には、椅子に座ったままスマートフォンを見るのではなく、一度立ち上がってみるのもおすすめです。
といった程度でも構いません。
大学生を対象とした研究をまとめたレビューでは、授業中に身体活動を取り入れる休憩によって、疲労の軽減や集中・注意の改善がみられた研究が報告されています。
ただし、研究数や質には限界もあるため、「体を動かせば必ず集中力が上がる」とまでは言えません。それでも、ずっと同じ姿勢で机に向かい続けるより、一度立ち上がって気分を切り替えるきっかけにはなります。
わたしも集中が続かないと感じるとき、立った姿勢で本を読んだり、映像を見たりすることがあります。
これで集中ができれば、勉強そのものが嫌になったのではなく、単に同じ姿勢で長く座り続けたことで疲れているだけだった、という可能性があります。
少し立ったまま本を読んだり、周辺を歩いたりしたあとに机に戻ると、また問題を解く気になれることもあります。
\集中力が完全に切れてしまったときの対処法については、別記事でもまとめています。/
まとめ|休むことも勉強を続けるためのひとつの方法
資格試験に向けて勉強していると、「もっと勉強しなければ」と考えることはあっても、「もっと休んだほうがいいかもしれない」とは、なかなか考えないものです。
けれど、疲れた状態で机に向かい続けても、その時間に見合った成果が得られるとは限りません。
今回紹介したのは、
- 一定時間ごとに短い休憩を入れる
- 眠たいときは無理をせず仮眠する
- 「今日は勉強しない」という日を作る
- 勉強とは関係のないことをして過ごす
- 座り続けず、軽く体を動かす
という5つの方法です。
どのくらい勉強したら休むのか。
休憩中に何をするのか。
週に何日勉強するのか。
正解はひとつではありません。
まずは自分がどのくらいの時間なら集中できるのかを知り、自分の生活に合った休み方を探してみてください。
休んだ日が1日あっても、それまでの勉強の成果がなくなるわけではありません。
1日単位で自分を評価せず、ときにはきちんと休みながら、試験日まで勉強を続けられる方法を考えていきましょう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。





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